2021.04.27
うぃろう売りのつぶやき 第3回
こんにちは。
MUSEMOの中の人、YAMADAです。
4/29(木)ライブ配信予定の『合唱団うぃろう』の魅力をお届けするエッセイ第3回です!
ライブまであと2日となりました!!!
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おすすめ見どころ&トピック紹介!!!
曲紹介「鉄道組曲」Part.2
No.3「間奏曲」
パブリック:石川啄木
< ふるさとの歌 >
ふるさとの 訛なつかし 停車場の
人ごみの中に そを聴きにゆく
詩人・石川啄木の故郷を偲ぶ有名な詩ですね。
この曲のみ伴奏のない間奏曲として作られ、短く終わってしまいますがその演奏効果は絶大です。
次の曲への繋ぎとして、賛美歌のように混ざり合う男声と女声の心地よさと期待感は、もう、好き、って感じです!
石川啄木は東北の出身ですが、故郷の訛が上京した先の停車場で聞こえ、
思わず懐かしくてどこで聴こえたのか探してしまうという地元出身あるあるの短歌を生み出しました。
そしてその駅とは、東北人もよく使う東京の上野駅と言われています。
なので、次の曲が「上野ステエシヨン」なのは、信長さん、あなた完全に狙っていますね・・・!
No.3「上野ステエシヨン」
『上野駅史』:1932年(昭和7年) こちら
「上野ステエシヨン」は、室生 犀星(むろう さいせい)の「抒情小曲集」に収録されている詩です。
石川啄木と若干の世代の違いはありますが、室生も北陸出身で状況するときに上野駅を使ったんじゃないかなーと思うておりますが、
2人とも共通して上京者の玄関口・上野駅に何かを感じ取って歌や詩を残しています。
郷愁をこれでもかと感じるメロディ、ピアノの幻想的で、汽車が走るような一定リズムを刻む伴奏が感動的です。
2曲目の「岩手軽便鉄道の一月」は第2回の記事でも書いたように、バーバーのような幻想性やモダニズムが感じられましたが、
「間奏曲 - 上野ステエシヨン」の流れは完全に日本人を泣かせにくる所業です。
みなさんに是非聴いてほしいです!!!
No.4「夕やけ」
パブリック
舞台の時は進んで現代(そんなに現代でもない時代ですが・・・)、
吉野 弘の「夕やけ」の登場人物は一人の娘と次々目の前に現れる老人です(なんか変な表現ですね)
今までの曲とはガラッと変わり、レスタティーヴォで描写的に始まります。
皆さんは、座っている時にお年寄りが電車で目の前に来たら、真っ先に譲りますか?
道徳の授業をここでするわけではないですが、そんな現代風の描写が淡々と、
途中から空気が悪くなるように音楽も濁っていきます。
私、一時期すっっっごく疑問に思ってたんですが、
「間奏曲 - 上野ステエシヨン」のステキな流れの次にこの曲って、
なんだか含みのある配置だと思いませんか?
感動から現実に引き戻される曲配置。
終曲は終曲で冒頭歌詞が「上野を後に池袋~」と上野ステエシヨンから繋げるのにぴったりフィットじゃん笑
と思ってまして・・・
ですが、信長さんの意図をもしかしたら、今回のライブでくみ取れるのかもしれませんね・・・
No.5「恋の山手線」
パブリック:柳亭 痴楽 こちら
これは・・・次回にとっておきましょう!!!
今は一言、これは楽しい曲ですので必ず聴いてください!!!
後悔しないですよ!オススメです!!!
次回は「うぃろう売りのつぶやき」ラスト!!